地震や津波、台風などの天災に備えてペット用の防災グッズをお探しの方の参考になるよう、ペット用避難グッズにおすすめの専用キャリーバッグのおすすめと、必要な災害時の持ち物チェックリスト、被災した際のペットマナーをまとめました。環境省が提示している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」に基づき見やすくまとめたつもりです。少しでも必要な方のお役に立ちますように。
目次
▼【はじめに】いざという時になってからじゃ遅い災害対策のすすめ
▼災害時に備えて!ペット用の避難グッズ持ち物チェックリスト一覧
▼災害時のペット用キャリーバッグを選ぶならリュックタイプがおすすめ
▼飼い主さんに問われる災害時のペットマナー
【はじめに】いざという時になってからじゃ遅い災害対策のすすめ
ここ数年、そして2018年は地震に台風に水害にと未曾有の天災で多くの方々が大変な思いをされていますね。もちろん人間の安全確保も大切ですが、一緒に暮らしているペットの安全も守りたいもの。天災後のTwitterやFacebookには必ずペットを探す飼い主さんたちの投稿や、飼い主がわからない迷い犬やネコの投稿がたくさんあります。「うちの地域は大丈夫」と思っていても、本当に大丈夫なのかはその時になってみないとわからないことも多いです。
余談にはなりますが、店長の実家は岩手県にあり、3.11の東北大震災の際、沿岸部に住む祖父母や親戚宅が壊滅状態になりました。道が閉ざされ3日ほど地域が孤立状態になり支援物資が届くのも遅れたと聞いています。それまでは「(明治時代の)三陸大津波の時より高い波はもう来ないから大丈夫」となぜか自信満々で皆言っていたのです・・・。町の中に三陸大津波の波がここまできたという標識があるのですが、ここより高い所に住んでいれば津波はこないと言っていました。小さい頃は「へ~」と聞いていましたが、今考えるとそんな根拠なんてどこにもないんですけどね。。。自分は大丈夫、という慢心が明日の悲劇を招くことに繋がります。これは本当の話です。
長くなりましたが、だからこそ!!!バッグフリーク店長が当事者意識を持って災害時におすすめのペット用キャリーケースと必要な持ち物リストをまとめています。
災害時に備えて!ペット用の避難グッズ持ち物チェックリスト一覧
さくっとチェックしやすいよう極シンプルに必要なものをまとめています。印刷しておいて手元に置いても便利です。
▼ペット用避難グッズ持ち物チェックリスト
環境省のガイドラインによると推奨は最低5日分、おすすめは7日分を想定したほうがいいとのことです。
災害時のペット用キャリーバッグを選ぶならリュックタイプがおすすめ
天災など有事の際に起こりやすいのが、ペットがどこかへ逃げてしまい行方がわからないという事件です。実際犬は人間の2倍以上、猫は3倍以上の聴覚が発達していると言われており、周囲の悲鳴や騒音、雷鳴、地鳴りなどを人間以上に聞き分けています。そのためリードをつけていても異常事態の音にびっくりしてどこかへ走り去ってしまうことがあるのです。被災した場合は人間を優先的に救助するため、一旦はぐれてしまうとすぐには見つからない場合も多いです。そんな時に備えて準備しておきたいのがペット用のゲージやキャリーバッグ。しかしゲージなどの手持ちタイプは片手が塞がってしまい、足場の悪い災害時には危険です。おすすめなのはリュックタイプのペット用キャリーバッグ。愛犬や愛猫を入れて一緒に走って移動することができます。当店ではアメリカで大人気のペット用リュック「TIMBUK2 マットムーバー」を取り扱い中です。
こちらの商品で、リュックタイプのペット用キャリーバッグです。MサイズとLサイズの二種類があります。アメリカで大人気のアウトドアバッグブランドTIMBUK2(ティンバックツー)から出ている商品で、スポーティな外観と、とことん使い勝手にこだわった機能性の高さで人気のバックパックです。何度もリニューアルされ改良されており、TIMBUK2の根強い人気アイテムとなっています。使わないときはコンパクトに収納でき、ペットシーツやタオル、オモチャやリードも入るビッグサイズのポケットがあります。
外観だけでなく、バッグの中にも使い勝手を考慮した機能が満載。特に逃げないためのバッグ内リードや、内装が防水コーティングされているのはとってもありがたいですね。リュックとして使えるだけでなく、ゲージとしても使えるようリュックの底面はしっかりとした自立する素材でできています。
海外では愛用者が多いので、Instagramから参考画像を引用します。ペット用キャリーリュックは他にもありますが、機能性の高さや、何と言っても飼い主さんのファッションを邪魔しないかっこいい外観がキモですね。どうしてもペットのことだけを配慮したキャリーリュックはデザインがイマイチなものが多いのも事実。せっかく使うなら災害時だけじゃなく、お出かけや旅行にも使えるファッション性も大切にしたい方におすすめです。
▼マットムーバー着用画像!柴犬を入れて背負っています
Instagramでは1200件以上の投稿数を誇るマットムーバー愛用者さんの投稿の数々。お散歩やサイクリングで使うときはこんな風に顔を出して使っています。
▼チワワやフェレット、うさぎ、猫用キャリーバッグならTIMBUK2マットムーバーMサイズがおすすめ!
▼マルチーズ、トイプードルなどの小型犬以上、ノルウェジャンフォレストキャットなどの大型猫ならTIMBUK2マットムーバーライトLサイズがおすすめ!
▼ペット用簡易ベッドとして使えそう!
半分だけあければ簡易ベッドとしても使えそうですね。下にタオルを敷いてあげるともっと居心地が良さそうです。特に猫には丁度良いかもしれません。
▼チワワやフェレット、うさぎ、猫用キャリーバッグならTIMBUK2マットムーバーMサイズがおすすめ!
▼マルチーズ、トイプードルなどの小型犬以上、ノルウェジャンフォレストキャットなどの大型猫ならTIMBUK2マットムーバーライトLサイズがおすすめ!
飼い主さんに問われる災害時のペットマナー
万が一被災してしまった場合、学校や公民館など地域の避難所に集まって過ごさなければなりません。沢山の方々が集まる中で、ペットを連れて行く場合他の方にも配慮した立ち振る舞いが求められます。以下は実際に東北大震災の際の事例です。
【東日本大震災での事例】
東日本大震災に伴う自治体へのアンケート調査結果によると、避難所でのペットのトラブルでは、犬の鳴き声や臭いなどの苦情が最も多かった。その他、「避難所で犬が放し飼いにされ、寝ている避難者の周りを動き回っていた」、「ペットによる子供への危害が心配」、「ノミが発生した」など、飼い主による適正な飼育が行われていないことによるトラブルが多く見られた。
また、「アレルギー体質の方がいることから、避難所内で人と同じスペースで飼育することが難しい状況があった」など健康への影響についての報告があるほか、「他の避難者とのバランスを考慮して貰えず、自分のペットへの過度の要望を通そうとする避難者がいた」など、飼育マナーに関する意見も各地で報告されている。
(引用:環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」より)
上記を見る限り、鳴き声や衛生面、アレルギーのある方への配慮、自己中心的な立ち振る舞いの自粛など、配慮が必要なポイントがいくつかありますね。緊急時はどうしても、不安で冷静な判断ができなかったりするものですが、事前に対策をしておくことで、いざという時に少しでも慌てずに対処できる余裕ができます。例えば被災した際のペット用避難グッズが一切ない・・・となってしまったら愛犬、愛猫を守ろうとするあまり、パニックになって無茶な要求をしてしまうことを防げるかもしれません。
今年は特に災害も多発しています。大好きなペットを守るためにも避難グッズや防災対策は普段から準備しておきたいですね。